#004 行春や鳥啼魚の目は泪
作品サイズ: | 約17×12 cm |
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仕立て: | 額装 |
どんなうた?
詩歌: | ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ |
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行春や鳥啼魚の目は泪 | |
作者: | 松尾芭蕉 |
歌集: | 奥の細道 |
制作: | 1689年 |
有名な奥の細道の旅に出発する芭蕉さんが、千住で見送りの人々と別れるときに歌った句です。
過ぎ行く春と、別れの寂しさには、鳥もなくし、魚も涙する。
確かに、別れはつらいものですが、新しい人生の始まりでもあります。
実は、この作品は、卒業して旅立つ生徒さんへの、お餞別にと書いたものです。
うたの中にご本人のお名前が含まれていて、これからのエールになる歌をプレゼントしたい、と探している中で、たどり着いた句です。江戸から東北地方を巡るという偉業を成し遂げた芭蕉さんのように、しっかりと足跡を残していけるのではないかと信じています。