読人しらずの歌 – はるさめに

作品

#007 春雨ににほへる色もあかなくに かさへなつかし山吹の花

作品:はるさめに

作品サイズ: 半紙大 約33×24 cm
仕立て 額装

どんなうた?

詩歌: はるさめに にほへるいろも あかなくに かさへなつかし やまぶきのはな
春雨に にほへる色も あかなくに 香さへなつかし 山吹の花
作者: 読人しらず
出典: 古今和歌集
制作: 10世紀以前

古今和歌集の歌は、一つの歌にいくつかの意味が込められているそうです。
当時の人々にとっては、当たり前のように読み解けていたのかもしれませんが、現代となっては謎かけのようです。そんなわけで、古今和歌集の歌には、身構えてしまいます。

この歌にはどんな意味が隠されているのかと思い調べていると、単に山吹を愛でている意味だけではなく、恋の意味もあるという解釈が紹介されていました。人間の表と裏を垣間見たかんじです。

紀貫之さんたちが、題しらず、読人しらずとして古今和歌集に採用した歌ですから、裏がないわけありませんね。

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