かなって?

コラム

かな書を見たことがありますか?

2000円札

仮名書は日本独自の書道文化です。

今ではほとんど目にすることがなくなりましたが、2000円札を覚えていますか?
かなで書かれた源氏物語絵巻の一部が印刷されていました。

かな書は日本独自の書道文化です。
中国から伝わった漢字を、奈良から平安時代の日本人が、日本語の使い方に合わせて「ひらがな」にアレンジしました(日本人は自分流にアレンジすることが得意ですね)。和歌や物語を記すのに、ひらがなを使って表現したものが「かな書」です。

11世紀から12世紀にかけて書かれた、「古筆」といわれる古典は、貴族のイメージのとおりでとても優美です。冒頭で紹介した源氏物語絵巻も、この頃に制作されたものです。

しかし、せっかく素敵な美術品や文化があるのに、残念ながらかなを読める日本人はあまりいません。文字なのに読めない、というジレンマもあるのでしょうか、鑑賞することも少ないように思います。

かな書に限らず、書道作品は、まずは絵画のように眺めて、何かを感じられれば良いのではないかと思います。この作品は好き、これは嫌い、でいいんです。

鑑賞しているうちに、何が書いてあるか知りたい、と思えたら、一歩前進です。少しずつ読んでいくと、知らなかった世界が広がって、もっと面白くなってきます。

本ブログでは、かな書をはじめとした、私のオリジナル作品を紹介していきます。

タイトルとURLをコピーしました