#039 願はくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃
作品サイズ: | 色紙 約24×27 cm |
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仕立て: | 額装 |
どんなうた?
しいか: | ねがはくは はなのしたにて はるしなん そのきさらぎの もちづきのころ |
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詩歌: | 願はくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃 |
作者: | 西行 |
歌集: | 山家集 |
制作: | 12世紀 |
どうか、春に桜の花の下で死にたいものだ、お釈迦様が入滅されたあの2月15日の満月の頃に、といったかんじでしょうか。
西行法師の有名な歌です。西行さんは桜の花が大好きで、桜にまつわるたくさんの歌を詠んでいますが、最後には桜の花の下で死にたいとまで思うほどだったんですね。
実際、西行さんはこの歌のとおり2月16日に亡くなりました。この歌と死について、藤原定家さんや慈円和尚など当時の知識人は深く感銘を受けたようです。
ところで、2月15日に桜?と思うかもしれませんが、西行さんの時代は陰暦、現在の暦では3月下旬にあたります。