式子内親王の歌 – いま桜

作品

#059 いま桜さきぬと見えてうすぐもり 春に霞める世のけしきかな

作品:いま桜

作品サイズ: 半懐紙サイズ 約50×36.5 cm
仕立て 額装

どんなうた?

しいか: いまさくら さきぬとみえて うすぐもり はるにかすめる よのけしきかな
詩歌: いま桜さきぬと見えてうすぐもり 春に霞める世のけしきかな
詠者: 式子内親王
歌集: 新古今和歌集
制作: 1200年(正治2年 院初度百首)
出典: 新 日本古典文学大系11 岩波書店

出典によると、“いましも桜が咲いたとみえてうっすらと曇り、もう世は春もたけなわとなって霞みわたっている気配” とのこと。御所の深窓で見る花曇りから、霞む春の気配を察知した感慨なのだそうです。

いままさに芸術の秋。9月は4つの展覧会に出品します。
この作品は昨日出品した展覧会作品のアレンジ版です。「いま桜」という桜が咲いたことへの喜びと、そのあとにかすんでしまったことへの心の乖離を表したかったのですが、、いかがでしょうか。

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