業平の歌 – ちはやぶる2

作品

#100 ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くゝるとは

作品:ちはやぶる

作品サイズ: 半切サイズ 約136×35 cm
仕立て 軸装

どんなうた?

しいか: ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは
詩歌: ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くゝるとは
詠者: 在原業平
歌集: 古今和歌集
制作: 877年以前
(陽成天皇が皇太子の間
  ・・・ 詞書に二条后が皇太子の母妃であったときとあるため)
出典: 校註国歌大系3 国民図書

神々の御代でも聞いたことがない、竜田川がこんなに紅になって、しぼり染めのように水を染めてしまうとは、といったかんじでしょうか。「くくる」とは糸でくくって染色する、しぼり染めのことだそうです。

よしなしごと

今秋はこの歌をいくつかの展覧会に出品すべく準備しています。
一つ目の作品は #096 の扇面の変則ちらしです。

今回は100回記念ということで初めての試みとして、漢字用の半切紙に調和体の作品を書いてみました。かな用の紙は墨がにじみにくく表面加工されていますが、漢字用の紙は素紙なので墨をよく吸い込みます。紙によって墨量が変わるところを表現に生かせたらと思いました。

調和体作品はかな作品とは文字のボリュームが違うので手持ちの印ではもの足りず、新たに18mm印も自作しました。

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