#112 さ夜ふけて訪ひよる人の水音に軒のこほろぎ声なきやみぬ
作品サイズ: | 半切 約35×136 cm |
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仕立て: |
どんなうた?
しいか: | さよふけて とひよるひとの みづおとに のきのこほろぎ こゑなきやみぬ |
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詩歌: | さ夜ふけて訪ひよる人の水音に軒のこほろぎ声なきやみぬ |
詠者: | 伊藤佐千夫 |
制作: | 1900年(明治33年) |
出典: | 現代日本文学大系10 (筑摩書房) |
佐千夫さんが水害に見舞われたときに読んだ歌の一つです。出典には、8月28日の嵐により “波は畳の上にのぼりぬ。 ― 略 ― 水の中に独夜を守る庵の寂しさに、こほろぎの音を聞きてよめる歌” とあります。
よしなしごと
#104と同じ歌を半切横に書きました。