#119 かへる山ありとは聞けど春霞立ち別れなば恋しかるべし
作品サイズ: | 全懐紙 約50×36 cm |
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仕立て: | 額装 |
どんなうた?
しいか: | かへるやま ありとはきけど はるがすみ たちわかれなば こひしかるべし |
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詩歌: | かへる山ありとは聞けど春霞立ち別れなば恋しかるべし |
詠者: | 紀利貞 |
歌集: | 古今和歌集 |
制作: | 881年(没年)以前 |
出典: | 新編 日本古典文学全集11 小学館 |
“越へまかりける人によみてつかはしける” の詞書に続く歌です。
あなたが向かわれる越の国には「帰る」と名の付くかえる山(福井県の鹿蒜山)があると聞きますが、春霞が立つころに発つあなたと別れればやはり寂しいことでしょう、といったかんじでしょうか。
よしなしごと
この紙、実は100均の包装紙です。思いのほか良い墨色が出ました。
このところ、筆や紙、墨といった書道用具の値上げラッシュが続いています。せっかく登録無形文化財に登録された書道を末永く伝えていくためにも、書道用具の生産者や利用者が困らないようにしていきたいものです。