晶子の歌 – むらさきの

作品

#193 むらさきの睡蓮の花ほのかなる息してなげく水の上かな

作品:むらさきの
作品サイズ:半紙サイズ 約33×24 cm
仕立て額装

どんな歌?

しいか:むらさきの すいれんのはな ほのかなる いきしてなげく みづのうへかな
詩歌:むらさきの睡蓮の花ほのかなる息してなげく水の上かな
詠者:与謝野晶子
歌集: 火の鳥
制作:大正8(1919)年
出典:与謝野品子全集第3巻 p50

紫色の睡蓮の花がほのかに息をするように、静かに水面で嘆いているようだ、といったところでしょうか。

よしなしごと

紫色の睡蓮の花が静かに水面で揺れる様子を、息をしているかのように、そしてその動きが何かを嘆いているかのように感じられる、ということなのでしょう。

歌集「火の鳥」は1919年8月に刊行されました。この年の3月には6女藤子が誕生しています。少々ナーバスになっていたのでしょうか。

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