#207 わがためにくる秋にしもあらなくに虫の音きけばまづぞかなしき
作品サイズ: | 半紙サイズ 約33×24 cm |
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仕立て: | 額装 |
どんな歌?
詩歌: | わがためにくる秋にしもあらなくに虫の音きけばまづぞかなしき |
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詠者: | よみ人しらず |
歌集: | 古今和歌集 |
制作: | 913年以前 (同集成立以前) |
出典: | 新 日本古典文学大系5 岩波書店 186 |
“題しらず ” の詞書に続く歌です。
私ひとりのために来る秋ではないのに、虫の音を聞くと何をさておいても悲しくなってしまう
といったところでしょうか。恋人に飽き(秋)られてしまったとの思い込みからセンチメンタルになってしまっている詠者のようです。
よしなしごと
秋の訪れを感じさせる「ワレモコウ」の図柄と文字が共鳴するようにデザインしました。すなわち、観る人の視線が自然とこの控えめながらも美しい秋の草花に導かれるよう心がけました。
また、紙面の一番上にある「九る(くる)」の「九」の形が鈴虫に似てたりしませんか?
秋の趣を和やかに味わっていただけましたら幸いです。