雅経の歌 – みよし野の

作品

#268 みよし野の山の秋風小夜ふけてふるさと寒く衣うつなり

作品サイズ:半紙サイズ 約33×24 cm
仕立て額装

どんな歌?

しいか:みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり
詩歌:みよし野の山の秋風小夜ふけてふるさと寒く衣うつなり
詠者:藤原雅経
歌集: 新古今和歌集
制作:1205年以前 (同集成立以前)
出典:新 日本古典文学大系11 岩波書店

“擣衣(とうい)の心を” の詞書に続く歌です。

吉野の山々から秋風が吹き下ろし、夜が更けていくにつれて、かつて都がおかれていたこの地は冷え込み、どこからか砧(きぬた)を打つ音が聞こえてくることだ

といったところでしょうか。

擣衣(とうい)とは、布地を「砧(きぬた)」と呼ばれる台に乗せ、槌(つち)や木槌で叩いてしわを伸ばし、生地を柔らかくして光沢や艶を出す作業のことです。日が短くなった秋の夜長に行うため、秋の季語です。

よしなしごと

秋は、耳から深まる季節なのかもしれません。

和歌は、あえて多くを語りません。秋風と、夜更けに聞こえる砧の音だけを置くことで、その向こうにある冴えわたる空気や、人々の営み、吉野の山里の情景までも読者に委ねています。

この書で表したかったのは、そんな和歌に通じる余白の美です。

作品仕様・額装について

  • 素材:かな料紙に、磨り墨による墨書
    ・・・ 料紙の繊細な表情と墨の深い階調が、静かな奥行きを生み出します。
  • 額装:作品ごとに最適な仕立てを施し、高品質なアクリル額にて額装いたします。
    ・・・ 空間との調和を大切に、一点ごとに設えます。書の美しさが暮らしに自然に溶け込み、日々の景色を整えます。
空間イメージ
(本画像はGoogleの生成ツールを用いて制作しています。)

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