#012 あらたふと青葉若葉の日の光
| 作品サイズ: | 半紙 約34×25 cm |
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| 仕立て: | 額装 |
どんなうた?
| 詩歌: | あらたふと あおばわかばの ひのひかり |
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| : | あらたふと青葉若葉の日の光 |
| 作者: | 松尾芭蕉 |
| 歌集: | 奥の細道 |
| 制作: | 1689年 |
この季節の若葉はつやつやしていて、すがすがしさと、お日さまのありがたさを感じます。「なんて尊いんだ!」と感嘆した芭蕉さんと、素直に共感できます。
この句は日光で詠まれました。若葉をはぐくむ日光と地名とをかけた句なんですね。お日さまも家康さまも尊いと。
家康さまが尊いといえば、芭蕉さんは隠密ではないかと噂されています。
その理由の一つに、旅程が早いことがあげられます。3月27日に深川を出発した芭蕉さんは、30日には日光山の麓に泊まっています。なんと3日で150 km近くを歩いたことになります。
その間に、千住で見送りの人々との別れに際して句を詠んだり、室の八島を参詣したりと、ちゃんとイベントをしていますから、実に驚異的なスピードです。

