#034 わたの原八十島かけてこぎいでぬと 人には告げよ蜑のつり舟
| 作品サイズ: | 約17×23 cm |
|---|---|
| 仕立て: | 額装 |
どんなうた?
| しいか: | わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね |
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| 詩歌: | わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ 蜑のつり舟 |
| 出典: | 校註國歌大系3 |
| 作者: | 小野篁朝臣 |
| 歌集: | 古今和歌集 |
| 制作: | 9世紀 |
たくさんの島々の方へと大海原に漕ぎ出していったと、都人に伝えてください、漁師の釣り舟よ、といったところでしょうか。
この歌からは「ほのぼのと」と同じ情景が浮かびます。この歌の詞書には、
おきの國に流されける時に船にのりていでたつとて京なる人の許に遣はしける
とありますから、都から離島へと流されていくときというシチュエーションが同じだからなのでしょう。
ちなみに古今和歌集でこの歌は407番、ほのぼのとは409番と、近接して分類されています。

