#041 かさねてもすゞしかりけり夏衣うすき袂にやどる月かげ
作品サイズ: | 約26×4 cm |
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仕立て: | 軸装 |
どんなうた?
しいか: | かさねても すゞしかりけり なつごろも うすきたもとに やどるつきかげ |
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詩歌: | かさねてもすゞしかりけり夏衣うすき袂にやどる月かげ |
出典: | 新 日本古典文学大系11 岩波書店 |
作者: | 摂政太政大臣(藤原良経) |
歌集: | 新古今和歌集 |
制作: | 12-13世紀 |
重ね着しても涼しいものだなぁ、夏衣の薄衣の袂に映った月の光は、といったところでしょうか。
この句は新古今和歌集の夏に収録されています。貴族がまとう薄い絹織物に月の光が映し出されるという、美しい情景の歌です。
まだ2月なので季節感を無視した歌ですが、季節外れの暑い日には悪くないでしょう。