#118 小箱からとりだすように、たまに思い返して
作品サイズ: | 約12×25 cm |
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仕立て: | 額装 |
どんなフレーズ?
フレーズ: | 小箱からとりだすやうにたまに思ひ返して |
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よしなしごと
最近、身近な方が相次いで往きました。
自分の最後についてもぼんやりと想像していたそんな折、ああこれだ、と思える新聞記事に出会いました。
2023年1月7日 読売新聞朝刊 『人生案内』 にて、人の死を悲しめないという相談者に対して、作家のいしいしんじ先生がこのようにお応えされました。
あなたもおそらく、今際の時、床を取りまくしたしいひとたちにこう呟く。悲しまないでほしい。・・・小箱からとりだすように、たまに思い返して・・・
さっそく家族にこの記事を見せて、「だからお墓はいらないよ」と言ったところ、「それはおくる側の好きにする」と返ってきました。確かにそれも真です。
それにしても、読売新聞朝刊 『人生案内』には毎回感服させられます。読者からのさまざまな相談事に対して、ときにスパッと厳しく、ときに共感・応援して、そして常に相談者への愛を感じる的確な回答をなさるのです。