#153 海にして太古の民のおどろきをわれふたたびす大空のもと
| 作品サイズ: | 半切 約136×35 cm |
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| 仕立て: | 額装 |
どんなうた?
| しいか: | うみにして たいこのたみの おどろきを われふたたびす おほぞらのもと |
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| 詩歌: | 海にして太古の民のおどろきをわれふたたびす大空のもと |
| 詠者: | 高村光太郎 |
| 歌集: | |
| 制作: | 明治39年(1906年) |
| 出典: |
太古の人々が海から受けた驚きと感動を、今私も感じている、大空の下で、といったかんじでしょうか。
海と空という自然への深い畏敬の念のような感情が、光太郎さんの心に怒涛の如く押し寄せてきているのを感じます。
よしなしごと
この歌は光太郎氏が彫刻修行のため海外留学に向かう途中の船の上で詠んだのだそうです。なるほど高揚感にあふれているわけです。
氏はこの歌を非常に気に入っていたらしく、ご本人が書かれた書作品を複数残しているとのこと。
いずれも「太古の民」という部分に熱い想いが感じられます。

