西行の歌 – 誰かまた

作品

#183 たれかまた花を尋ねて吉野山苔ふみわくる岩伝ふらん

作品サイズ:半紙サイズ 約33×24 cm
仕立て額装

どんな歌?

しいか:だれかまた はなをたづねて よしのやま こけふみわくる いはつたふらん
詩歌:たれかまた花を尋ねて吉野山苔ふみわくる岩伝ふらん
詠者:西行法師
歌集: 山家集
制作:12世紀後半
出典:西行全歌集 岩波書店 57

“独尋山花” の詞書に続く歌です。

誰かまた桜の花を求めて吉野山に来るのだろう、苔を踏み分け岩を分け入りながら、といったところでしょうか。桜の花を愛してやまなかった西行法師はすでにその場におり、他の「誰か」が彼と同じようにまたやってくるだろうということ。桜の花の求心力を讃えているのでしょう。

よしなしごと

今年の桜は一気に咲いて一気に散ってしまった印象です。それでも桜の花の下で、つかの間の極楽を満喫し、日常の喧騒を忘れることができました。

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