#223 春風の花のふぶきにうづもれて行きもやられぬ志賀の山道

作品サイズ: | 半紙サイズ 約33×24 cm |
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仕立て: | 額装 |
どんな歌?
しいか: | はるかぜの はなのふぶきに うづもれて ゆきもやられぬ しがのやまみち |
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詩歌: | 春風の花のふぶきにうづもれて行きもやられぬ志賀の山道 |
詠者: | 西行 |
歌集: | 山家集 |
制作: | 12世紀 |
出典: | 西行全歌集 岩波書店 |
“落花の歌あまたよみけるに” の詞書に続く歌です。
春風が起こす花の吹雪に埋もれてしまって、行こうにもゆけない滋賀の山道
といったところでしょうか。
よしなしごと
冬になると果実が実るという「冬苺」の絵柄の料紙に、この春の歌を書きました。
冬に結実といえば、まさに受験の季節。努力の成果が形となって表れる時期でもあります。
私も受験生と共に赤本(各大学の過去問集)を解きまくっていたため、作品を書く時間がなかなか取れず、ブログの更新も滞りがちでした。数十年ぶりに大学入試問題に挑んでみると、内容がより深く、思考力を問うものへと進化していることに驚かされました。どの時代の受験生も大変ですが、当時のセンター試験で済んだ自分は幸運だったのかもしれません。
今回選んだ和歌は、桜吹雪に視界を遮られ、前へ進むのもままならない志賀の山道を詠んだものです。受験もまた、迷いながらも自らの道を切り開いていく旅路に似ています。桜の花びらが行く手を覆うように、不安や焦りに包まれることもあるでしょう。それでも、やがて風が吹き、花吹雪が晴れた先に新たな景色が広がるように、努力の先には必ず道が拓けると信じています。
結果がどうであれ、この時期に積み重ねた努力や葛藤は、きっと未来の糧となるはずです。皆さんの飛躍を心よりお祈りいたします。