#264 この星に人絶えはてし後の世の永夜清宵何の所為ぞや

| 作品サイズ: | 半紙サイズ 約33×24 cm |
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| 仕立て: | 額装 |
どんな歌?
| しいか: | このほしに ひとたえはてし のちのよの えいやせいしょう なんのしょいぞや |
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| 詩歌: | この星に人絶えはてし後の世の永夜清宵何の所為ぞや |
| 詠者: | 湯川秀樹 |
| 歌集: | 原子雲 |
| 制作: | 昭和20(1945)年 |
| 出典: | 日経新聞 春秋(7月9日) |
核兵器によって人類が滅びた後の世界。永遠に続く静かな夜、そして清らかな宵は、いったい誰のせいだというのだ
といったところでしょうか。
一首が映す未来
日経新聞(2026年7月9日)の「春秋」で紹介された、湯川秀樹博士の一首です。物理学者であった湯川博士には、原子爆弾がもたらす世界を、誰よりも現実のものとして思い描くことができたに違いありません。
実は私が化学を志したきっかけも原爆でした。原爆は通常の火器とは異なり、放射線による後遺症を残します。原爆の映画を観た子どもの頃からのその理由を知りたいという思いが、化学への興味の原点となりました。
人の気配が消え、ただ静寂だけが広がる世界。その美しさは、同時に深い恐ろしさでもあります。
核による威嚇が公然と行われる昨今、この一首が問いかけるものは、むしろ私たち一人ひとりに向けられているように感じます。だからこそ、この歌を書として残し、多くの方へ届けたいと思いました。
作品仕様・額装について
- 素材:手漉き和紙に白抜き剤で揮毫し、墨で染め上げました。
- 額装:作品ごとに最適な仕立てを施し、高品質なアクリル額にて額装いたします。
・・・ 空間との調和を大切に、一点ごとに設えます。書の美しさが暮らしに自然に溶け込み、日々の景色を整えます。
