臨 斎宮女御集

作品

#035 臨 西本願寺本三十六人家集 斎宮女御集

作品:斎宮集臨書

作品サイズ: 約16×22 cm
仕立て 表装
古筆: 西本願寺本三十六人家集 斎宮女御集
制作: 12世紀

どんなうた?

詩歌: ①かされてかへらせたまひしに
あめふれば みかさのやまも あるものを まだきにさはぐ くものうへかな
②女御うせさせたまひてのちさい院より御とぶらひの御かへりにさい宮
影みえぬ なみだのふちの ころもでに うづまくあはの きえぞしぬべき
③まいりたまひてまたの日
おもへども なをぞあやしき あふことの なかり・・・
作者: 徽子女王
歌集: 斎宮女御集
制作: 10世紀

今回はオリジナル作品ではなく、古典の臨書です。
平安時代後期から鎌倉時代にかけて書かれた、和様の肉筆を古筆といいます。このような名筆をお手本にかなのエッセンスを学んでいくわけですが、名筆といえど好き嫌いはできてきます。

いまとても気に入っている古筆が、西本願寺本三十六人家集の斎宮女御集です。
西本願寺本三十六人家集は華麗な装飾が施された料紙に、三十六歌仙の歌集がしたためられた国宝です。白河法皇の60歳の誕生日祝いに献上するために制作されたもので、当代の能書家たちが各家集を担当しました。

なかでも斎宮女御集は端正で上品でいてピリッとしているところが好きです(表現が拙くてすみません)。
この歌集の白黒印刷本を傍らにまねをしたわけです。今回は白と赤がぱっきりと別れた料紙に書いてみました。原本とは全然違う柄ですが、個人的にはこんな柄も合うのでは、と思いました。

とはいえ、斎宮女御集のカラー写真すら見たことがありません。是非本物を拝んでみたいです。

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