#054 むらむらに 雲のわかるる たえまより 暁しるき 星いでにけり
| 作品サイズ: | 約20×19 cm |
|---|---|
| 仕立て: | 額装 |
どんなうた?
| しいか: | むらむらに くものわかるる たえまより あかつきしるき ほしいでにけり |
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| 詩歌: | むらむらに 雲のわかるる たえまより 暁しるき 星いでにけり |
| 作者: | 藤原為子 |
| 歌集: | 玉葉和歌集 |
| 制作: | 1312年以前 |
むらむらと雲が分かれている、その絶え間より明けの明星が現れた、といったところでしょうか。「暁しるき星」とは明けの明星(金星)のことです。
「暁しるき星」は、「むらむら」という少しおどろおどろしい表現の後に現れることでさらに輝きを増しています。暗いトンネルの中で明るい出口を探している今の世の中において、希望がもてるような歌です。

