言直の歌 – 春やとき

作品

#075 春やとき花やをそきと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな

作品:春やとき

作品サイズ: 扇面 約17×32 cm
仕立て 額装

どんなうた?

しいか: はるやとき はなやおそきと ききわかむ うぐいすだにも なかずもあるかな
詩歌: 春やとき花やをそきと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな
詠者: 藤原言直(ことなお)
歌集: 古今和歌集
制作: 913年以前
出典: 新 日本古典文学大系5 岩波書店

“春の初めに、よめる” の詞書に続く歌です。
“春が来るのが早いのか、花が咲くのが遅いのか、声を聴いて判断したいと思うその鶯さえもまだ鳴かないことだ” と出典にあります。

今年は春の訪れが少し遅いようです。ようやく庭の福寿草が芽吹きはじめ、沈丁花の蕾が大きくなってきています。ちょうどこの歌の気持ちと重なります。

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