#147 芋の葉の露や銀河のこぼれ水
作品サイズ: | 約15×15 cm |
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仕立て: | 軸装 |
どんなうた?
しいか: | いものはの つゆやぎんがの こぼれみづ |
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詩歌: | 芋の葉の露や銀河のこぼれ水 |
詠者: | 自笑 |
歌集: | 続明烏 |
制作: | 1776年頃 (同集成立頃) |
出典: | 新日本古典文学大系 73 岩波書店 |
コトバンクによると
芋の葉の露・・・
サトイモの葉に置いた露。この露を硯(すずり)の水に用いて梶(かじ)の葉に詩歌や願いごとを書いて七夕の星にたむける風習があった。
とのこと。
願い事を記すための露と銀河とをかけた、ロマンチックな句です。
よしなしごと
七夕の行事は、まず梶の葉と里芋の露を集めて、墨を磨って、願い事を書く… という、手間のかかるものでした。
このように江戸時代の人びとは、さまざまな行事や祭りを楽しむことで、ストレスを発散したり地域の結束を強化したりしていたようです。
このような文化的でゆとりのある生活を送れたのは、ひとえに安定的な政治による平和な世の中だったおかげです。