王之渙の歌 – 鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登る

作品

#211 白日依山盡黃河入海流欲窮千里目更上一層樓

作品サイズ:半切サイズ 約136×35 cm
仕立て軸装

どんな歌?

しいか:はくじつ やまによりてつき
こうが うみにいりてながる
せんりのめを きわめんとほっし
さらにのぼる いっそうのろう
詩歌:白日依山尽
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層楼
詠者:王之渙
歌集:
制作:盛唐
出典:

“登鸛鵲楼” の題による五言絶句です。

輝く太陽が山の後ろに沈んでいき
黄河は勢いよく海に流れ込んでいる
この雄大な景色を遥か彼方まで見極めようと思い
さらに1層上へと楼閣を登った

といったところでしょうか。

よしなしごと

この詩の最後の句「更上一層楼」は、「さらに一段高く登る」という直接的な意味もありますが、人生における成長や向上の象徴かもしれません。王之渙自身が困難な時代を生き抜く中で、少しでも前進し、世界を広げようとする意志が込められているようです。

後日譚

子供たちの研鑽とモチベーションアップになればとの思いから、16の教室の先生方と共に「いろは会展」という展覧会を主宰しています。日本習字のお手本でお習字を学ぶ幼児、小学生、中学生の画仙紙と硬筆、合わせて400点以上の作品を一堂に展示しています。

先日行われた「第7回 いろは会展」にて、本作品を師範作品として出品しました。

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