長家の歌 – 花の色に

作品

#260 花の色にあまぎる霞たちまよひ空さへにほふ山桜かな

作品サイズ:全懐紙サイズ 約50×36 cm
仕立て額装

どんな歌?

しいか:はなのいろに あまぎるかすみ たちまよひ そらさへにほふ やまざくらかな
詩歌:花の色にあまぎる霞たちまよひ空さへにほふ山桜かな
詠者:藤原長家
歌集: 新古今和歌集(103)
制作:永承5(1050)年
出典:新 日本古典文学大系11 岩波書店

“祐子内親王家にて、人々、花哥よみ侍けるに” の詞書に続く歌です。

天を一面に曇らせて立つ霞は桜色に入り乱れ、空まで美しく色映えている山桜よ

と出典に。

本作品について

比較的大きな全懐紙の料紙に、和歌一首を収めました。

今回ご紹介するのは、同じ和歌から生まれた二つの表現です。

はじめに制作したのは、太めの筆による一作(後者)。
墨の揺らぎや線の強弱を生かした、情感豊かな作品にしました。

その後、もう少し空間に澄んだ緊張感をもたせたいと思い、鋒先の利く細筆であらためて揮毫しました(前者)。線を研ぎ澄ませ、静けさが残るように構成しています。

同じ和歌、ほぼ同じ構成でも、作品から受ける印象が大きく変わります。

あなたは、どちらの佇まいに惹かれるでしょうか。

作品仕様・額装について

  • 素材:かな料紙に、磨り墨による墨書
    ・・・ 繊細な料紙の表情と奥行きのある墨色が重なり、一点ごとに異なる空気感を生み出します。
  • 額装:作品ごとに最適な仕立てを施し、高品質なアクリル額にて額装いたします。
    ・・・ 伝統的な書の美しさをそのままに、現代の空間を穏やかに引き締め、日々の景色を上質に整える佇まいへと仕立てます。
空間イメージ
(本画像はGoogleの生成ツールを用いて制作しています。)

タイトルとURLをコピーしました