#129 はちす葉のにごりに染まぬ心もてなにかはつゆを珠とあざむく
作品サイズ: | 半紙1/3 約24×11 cm |
---|---|
仕立て: | 軸装 |
どんなうた?
しいか: | はちすばの にごりにしまぬ こころもて なにかはつゆを たまとあざむく |
---|---|
詩歌: | はちす葉のにごりに染まぬ心もてなにかはつゆを珠とあざむく |
詠者: | 僧正遍昭(そうじょうへんじょう) |
歌集: | 古今和歌集 |
制作: | 890年以前 (没年以前) |
出典: | 新 日本古典文学大系 5 岩波書店 |
“蓮の露を見て、よめる” の詞書に続く歌です。
蓮は泥の濁りに染まらない心をもっている、にもかかわらずどうして葉の上の露を玉に見せかけて人を欺くのだろうか、といったかんじでしょうか。
よしなしごと
日曜日まで開催されていた展覧会に出品した作品です。
金片がまかれた薄緑色の料紙に書きました。洋室でも飾りやすいように略式の掛け軸に仕立てていただきました。
蓮の葉の上の露を玉とみるのか露とみるのかは人次第。
ネット上の種々雑多な情報も、AIが導き出す答えも、利用するヒト次第です。見極める力を養いたいですね。